火災保険or共済保険 どちらがいいの?

火災保険は本当に加入する必要あるの?

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現在、火災保険へ加入されている世帯は、共済保険も含め80%以上と推測されています。

なかには、「火災保険=火災が発生した時にだけ使える保険」に入る必要があるの?と思われる方もいらっしゃるでしょう。

 

では、実際には“火災”は年間どのくらい発生しているかというと、令和2年の統計では34,602件※発生しています。※総務省消防庁参照

千葉県市原市では39件※の建物火災が発生しました。※市原市火災概要参照

 

令和2年の日本の全国世帯数は、5,907万1,519世帯※となっております。※総務省参照

千葉県市原市では117,675世帯※です。※市原市火災概要参照

 

令和2年の場合、千葉県市原市内での罹災の可能性は0.0003%と非常に少ないですが、罹災した際の損害額は、2,136,000円となっております。

また、いくらご自身が気を付けていたとしても隣家からの出火による延焼も考えられます。日本には、「失火責任法」という法律があり、延焼によってご自宅が燃えてしまったとしても、火元となった住宅の管理者に重過失がない場合には、損害賠償請求をすることは出来ません。

 

延焼の被害を受けた側としては、理不尽に思うかもしれませんが、損害賠償請求が出来ない場合には、ご自身の火災保険を使うか、貯蓄から修繕もしくは再建費用を出す必要があるのです。

 

また、火災保険は火災だけでなく自然災害や盗難、突発的な破損・汚損トラブルにも補償される利便性の良い保険なのです。

火災保険補償範囲

火災 ご自身が原因の火災、隣家からの延焼、放火による火災を補償します。
落雷 落雷による損害を補償します。
破裂・爆発 ガス漏れなどによる破裂・爆発の損害を補償します。
風災・ひょう災・雪災 暴風、豪雨、豪雪などによる損害を補償します。
水災 台風や暴風雨などが原因で起こる洪水・高潮・土砂崩れなどによる損害を補償します。
外部からの物体の落下・飛来・衝突等 自動車の飛び込みなどによる損害を補償します。
漏水による水濡れ 給排水設備に生じた事故や他人の戸室で生じた事故に伴う漏水による水ぬれ損害を補償します。
盗難による盗取・損傷・汚損 盗難や盗難による損傷・汚損などの損害を補償します。
不測かつ突発的な事故(破損・汚損) 誤って自宅の壁を壊した場合などの偶然な事故による損害を補償します。
騒擾・集団行動等に伴う暴力行為 集団行動などに伴う暴力行為・破壊行為による損害を補償します。

もっと詳しく火災保険の補償内容を知りたい方は、こちらからご覧いただけます

 

特に、不測かつ突発的な事故(破損・汚損)は、「子どもが室内でボールで遊んでいる最中に、テレビを倒して壊してしまった」「食器を誤って落とし、フローリングを傷つけてしまった」等、事前に予測して防ぐことができず突発的な事故によって生じた建物や家財の損害を補償してくれるので、しっかり理解しておくと良いでしょう。

 

これらを踏まえると、たとえ“火災”にあう確率は低かったとしても、様々なリスク回避の為にも加入しておくことをおすすめします。

火災保険と火災共済の違いをみてみよう!

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火災保険

運営主体 民間企業(損害保険会社)
提供目的 利益
補償範囲 火災、破裂・爆発、落雷、自然災害、水災、水濡れ、、落下・飛来・衝突、盗難、破損・汚損など
選択肢 多い
特約の種類 多い
地震保険 火災保険とセットで加入

火災共済

運営主体 非営利団体(生協)
提供目的 組合員の福利厚生
補償範囲 火災、風水害(自然災害)
選択肢 少ない
特約の種類 少ない
地震保険 独自の地震保険

火災保険と火災共済では補償内容も違う

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火災以外の水災や風災といった自然災害に対する補償の金額も異なっています。

火災保険は火災以外の自然災害に対しても手広く補償されており、火災に対する補償と同水準の保険金が出ることが少なくないです。

それに対して、共済の場合は、火災以外の自然災害の保険金(最高限度)は、火災の場合の20%程度など低めに設定されていることが多くなっています。

 

また、地震保険(特約)に関しては大きな違いがあるので注意ましょ

 

火災保険はオプションで毎月の保険料は上がりますが、損害の程度によって最大100%補償されます

一方、共済保険は標準で5%の保障が付いており、オプションで保険料は上がりますが、合計20%の保障が受けられます。

この例で言うと、地震によって全壊した場合、火災保険では1585万円(家財含む)支払われるが、火災共済では634万円(家財含む)しか支払われないことになります。

住まいに関する総合保険は火災保険!!

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火災保険は火災による被害のみを補償する保険ではないことをご理解いただけたのではないでしょうか。火災保険は、住まいに関する総合的な保険と言えますね

 

火災保険のメリットは共済に比べて補償やサービスが手厚いことです。特に、火災以外の自然災害についても火災と同じように損害分の補償を受けることができます。

また、商品によって自由度は異なりますが、自分が必要な補償に合わせてカスタマイズすることができます。万が一のときのために補償を手厚くしたいという方は火災保険の方がよいでしょう。

 

対して火災共済のメリットとしてはシンプルで掛金が安い傾向にあることです。火災共済は一つの契約を組合員で共有するようなイメージなので、商品の選択肢が少なく迷う点が少ないです。

また、運営母体が非営利団体で助け合いのための組織のため、掛金が火災保険の保険料と比べると安い傾向にあります。そして、非営利であるため毎年度決算において剰余金が生じた場合、加入者に剰余金が還元される割戻金制度があります。自然災害に対するリスクは小さい、掛金の支払い額を抑えたいという場合には火災共済も検討してみましょう。

 

住まいあんしん倶楽部は、火災保険の『あいおいニッセイ同和損保』の代理店となっております。

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